草舟 on Earth

+++++ about Wild Grass Workshop *Exhibition * Gest talk * and more * on the Choujah Beach on the EARTH +++++

海亀産卵記 @一色海岸*葉山

ウミガメさんの産卵に立ち合い、その後、海に還るまで見届けるという奇跡の時間をいただきました。
7/28の夜、近くの葉山一色海岸
そのご報告を*

その夜、友人と、浜辺に飲み物や軽食を持って、ナイトピクニックをしていました。
ひとけのない、暗くて落ち着く波打ち際にゴザを敷いて、海に向かって、ゆるゆるしていたところ、
暗ーい浜を、なにか巨きな固まりが、ズズ、ズズ、っと動くのが目に入りました。
暗がりでよく見えず、一瞬、酔いつぶれたオジサンが腹ばいになってずり上がってるのか、とぎょぎょ、としたのですが、
あー、これは、、ウミガメ・・!!
予想もしない出現でした。

すぐそばを海から上がってきて、すでに店じまいした海の家の前に陣取っていた私たちの横を通り、
土嚢を積み上げたところで止まりました。
その先に行きたいのはわかりましたが、土嚢にぶつかり行けず、そこで止まり、
しばらくじっとしてから、足ヒレでゆっくり穴を掘り出しました。
たぶん、もう間に合わなかったのでしょう。
その場所で30分ほど産卵した模様で、私たちもずっと張り付いてすぐそばで固唾を呑んで見守りました。
が、しばらくすると、そこから動き始め、海の家の前をゆっくり横切り、回り込んで、もっと奥の浜へ移動し、
そこでまた砂を掘り始めたのです。
やはり最初のところは不本意だったのでしょう。
でも穴をのぞくと白い卵が見えていました。
翌日は夏休みの土曜日、人や犬やカラスから守るために、私たちはとりあえずそこに砂をかけて、
お隣でまだ営業している海の家の友人を呼びに行って、柵を作ってもらいました。

そのあと、移動した亀さんは、第二弾の産卵、
今回は本格的に掘り始め、そこでゆっくりとまた産み始めました。
最初は遠巻きに見ていた私たちも、亀さんを驚かせないように静かに、でも真横でずっと張り付いていました。
時々、ジュポーーっと、卵が出てくる音を聞きながら、その度に亀さんは後ろ足でそこに砂をかけていきます。
その砂も浴びながら、見守らせてもらいました。
ー私たちがそこに居るのを許してくれていました。ありがとう、亀さん。

そのうち、友達も帰り、私一人で、いつ終わるのかしれない産卵を見守ることに。
真夜中に、亀の横で寝そべり、星空を見上げながら、ひとり、
海と星と亀と居る。。
波の音と、亀の砂をかける音だけ
静寂の浜辺

かなり長い時間が経った後、亀さんは動かなくなりました。
そのまま数十分、、
死んじゃったのだろうか、と心配になるころ、またふっと、正気に戻りました。
精根尽き果てて、眠っていたようです。
いとおしい亀さん。
活動開始した亀さんは、手足4本を上手に動かして、卵の上にたっぷり砂をかぶせ、ついに完了、
その時、深い深いため息を何度かつきました。
すべて終わったのですね。

いよいよその場から方向を変え、海のほうへとゆっくりと身体を回し始めました。
還るんだね。
命がけの営み
ほんとうにおつかれさまでした。

私も一緒にその横について、同じ歩調で海へと。
途中、どうしても頭をなでたくなり、つい、撫でてしまいました。。
が、亀さんは頭を一瞬ひっこめました。。 ごめんね、、
それでも怖がることなく、歩調も速めることもなく、一緒に波打ち際まで、私も海の中まで。
そして次の波が打ち寄せたとき、亀はその波に乗り、
引き潮と共に真っ暗な海へと吸い込まれ、あっという間に見えなくなりました・・

今回、偶然に、浜に上がるところから目撃し、その産卵に立ち合って、亀がまた海へと還っていくまで幸運にも一緒に過ごしました。
当然、非日常の稀なシーンなのですが、なんだか淡々と、当たり前の気持ちで見守ることができ、
海に還るまで見届けることができて、ほんとうに安堵しました。
亀さんが波打ち際まで歩いた足跡も、寄せる波で次々と流れていき、すべてが終わったのは深夜の1時くらいです。
海にかかる星がきれいでした。
亀は星座を感じて産むところを定めるのだろうか、とも思いました。

思ってもなかった遭遇、一夜の出来事。
すぐそばに上がってきてくれて、産卵をすべて見せてくれて、わたしが張り付いてたのもストレスだっただろうな。
でもほんとにありがとう。
次の朝、海の家の友人たちが、水族館に連絡をとってくれて、卵を安全な場所に移動。
無事に孵化して子亀たちが海へと還っていくときを心待ちに、ぜひ立ち合いたいものです。

この数年は海亀の悲しいニュースばかりでした。
弱って動けなくなっていたり、死んで打ち上がっていたり、胃袋のなかはビニールでいっぱい、
海の水は有害な化学物質だらけ。。
動物を最優先に自然環境を回復し、整えることは、イコール、人の社会もしあわせすること、と
逆のようですが、そういうことだと強く思うこの頃です。

自分のできることをしていきます。

  1. 2017/08/01(火) 10:08:58|
  2. 自然から受けとる

ギリギリ熊のもんだい

今回の下の記事の件は狸さんだったようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160627-27212328-webtoo-l02

とはいえ、全国の熊県では、こうしたことは日常、
今回はたまたまこうして署名サイトにあげてくださった方がいて、このように周知されたけれど、こうしたことはもうこの十数年、毎年起こってること、
タヌキだったからよかったということではないというのが事の本質、という悩ましいことです。

それと、ニュースを読んでいたら、
「これを子グマだと思った同課は“親グマ”を誘い出すため、同社敷地内に捕獲用おりを設置し、2頭を入れていた。だが、動物愛護の観点から翌17日、一時的に保護することにし、発見男性宅に預けていた。同課は20日、引き取り先を探すため、日本動物園水族館協会に照会・・」

子グマをおとりに親熊を誘いだす、と。それで捕獲するのでしょう。
逆なのでは。
子グマをどうにかして山に返す、そのことに、今こそ智慧をしぼりたい。

自治体のなかにも、もちろん心ある人たちもたくさん居て、でも、どうにかしたくても、どうにもできない、と対応不可になってるのが今の日本、結果、野生の生き物たちは、そのはざまで生きていくことが困難。
とくに熊のような大型動物が安心して住む環境は、もうないほどに人の暮らしが彼らを追いやっています。
じゃあ、どのようにすれば人と野生の生き物のバランスがとれるのか、その答えはとても難しいことです。でもひとつだけはっきりしてること、それは、森の状況が酷過ぎること。
その再生がまずは先なんだと思います。
この国の最大の野生の王、熊たち、彼らをぜったいに失いたくない、でもではどうすれば、、途方にくれる。
だけど、たぶんもうギリギリのところ。。みんななんとかしたくても手がつけられないで来た、そのしわ寄せの今なのだけど、「そっか、それだー!」って策を思いつきたいです。
一気に飛び越えて、みんなが関わって解決する、希望の道を。
  1. 2016/06/28(火) 20:34:09|
  2. 自然から受けとる

ギリギリで生きている熊たちのこと

つかまえた子グマは動物園か、殺処分、短絡的。ポイしてオシマイ、一件落着。
もうそういうことは止めて、もっと大きな命の循環を考えていかなくては、すべてがもたないところに来ている、ギリギリ。人の心もほんとは刷りきれてるよ。
こんな日本の死んだ森でクマたちが懸命に生きててくれるだけでもうれしいのに。

みな、移動もできずに死んだ森に閉じこめられてる。
里に降りてきたいわけではない、ということをまずわかってあげたい。
移動しようとしてるだけかもしれないのに。

奥山の再生をいったい、どこからどのようにしていったらいいのだろう。

奥山の森を再生をしたいな。
生き物たちが人と触れることなく、その世界を楽しんで懸命に生きれる場所、
命の全うをできる場を。
そしてそれは海の再生にも繋がる。

人はそれをできる智慧を持っている。
使えなくなっているだけ。

クマたち、鳥たち、森の生き物たち、どうぞ生き延びて。
森の再生まで耐えてほしいです。

動物たちのことはほんとうに心痛くて、
世界中から回ってくる、こういう署名も毎日といっていいくらいしています。
私が出来ることは何だろう、と考え続けてます。

こんな署名がまわってきました。
青森県だけでどうにかなる問題ではないけれど、
それでも少しずつでも変わっていけるよう、まずは目の前の動きを応援することから。

もしよろしければご署名を

xusa



  1. 2016/06/27(月) 12:37:16|
  2. 自然から受けとる

蛍時空

このところ連夜、蛍に逢いに

車で走って10分圏内に、何ヶ所か蛍の名所があります。

海のすぐそばですが、山があり、川がある、
ほんとうにありがたいことです。
とはいっても、ようやく生き長らえている川ではあり、下流は洗剤や下水が一緒になって海へ流れています。

それでもちょっと奥に入ると蛍も居てくれます。

ほんとうにうれしい。

蛍としばらく一緒に居させてもらう時間

その静かな飛びを見ていると
私の魂もいっしょに浮遊するよう
時空の枠がはずれるよう

こんなにも軽ろやかに、平和に、音もなく移動するものが他にいるだろうか、、

そして光

しばらく蛍との空間を共有し、蛍時空に浸っていると、
頭はぼわんぼわんになり、
身体も心も緩み、
なんだか気功をしたあとのような心地になります。

わずか1時間くらいの出来事ですが、
深く満ち足りて
なにかが着地する

なんて豊かな時だろう

小さな虫である蛍が、
それを見る人類に与えてくれる、静けさと至福の心地

思い返すだけで、
きょうもそこにたゆたうような
雨の宵

梅雨生まれだからかしらん
だいすきな季節

雨音を
たのしみます
  1. 2016/06/24(金) 19:08:00|
  2. 自然から受けとる

初潜り


初日の出 at 三浦

新年ですね。
おめでとうございます。

昨年の草講座にはお越しいただき、
素晴らしい時間を共有させていただいて、ほんとうにありがとうございます。
草暦2016版もなんとか無事に終了いたしました。
こころより御礼を申し上げます。

さて月の暦では、今年のお正月は2月8日ですが、
新暦のお正月の空気感が、私は実はとても好きなのです。

冬至明けまもなくのこの時季は一年でもいちばん光が煌めくときで、
そのつやつや度は他の季節ではかないません。
旧暦の新年のときにはもう春の気配になるので、この透明度はなくなってしまいます。
1年のうちでもわずかな期間、
この特別な光の季節は実は短く、冬至のころから1月の中旬くらいまでです。
この時季には、どこにも出かけたくなく、
この海を臨む庭で光のシャワーを浴びていたく、山から下りない仙人暮らしが続きます。

とはいえ、
今年はしょっぱなから、三浦半島の先っぽまで初日の出を拝みに行き、
元旦から友人たちと海に潜りました。
初潜り。

冬の海のなんときれいなこと!
澄みきった海の中
たくさんのお魚の群れに囲まれ、
迷い込んでここで生を終える熱帯魚たちや、
カジメの林のなか・・

まだまだ素潜り初心者、ヘタクソな私が一息で行って帰ってこれる深さはしれていますが、
少しずつ深さを知っています。
海が迎え入れてくれ、待っていてくれます。

P1010058.jpg

P1010053_2.jpgP1010054_2.jpg

すぐそばの海は実に多様な生きものが生息する別次元。
ふだん見えないところ、人類は住めない場所なので、ほとんどの人はそこに思いが行きません。

でも確実に世界の半分以上はこういう世界であって、
都会でくるくると人間世界の中に居る、ほとんどの現代の人のアタマの片隅にもない、
そんな世界が、今私の日常です。

なんと素晴らしい時間をいただいているのだろうか、と時々我ながら驚きます。

今年もまた草講座のなかでも素潜り講座をやっていきます。
世界のもう半分の探険をこれから。

みなさまもそれぞれのミラクルな、そして素朴な2016年でありますように。

12487203_1079049125468441_3652764221188603276_o.jpg
海の写真 by Yuki Muto
  1. 2016/01/07(木) 22:04:38|
  2. 自然から受けとる
次のページ